兵庫県新温泉町岸田
Road Map :R9を蒲生トンネル手前で県道262号線から103号線に入り北上すると看板あり。
Route Map:遊歩道入口近くの県道103号線道路脇に車を停めて霧ヶ滝を往復する。
『日本の滝百選』 崩壊した遊歩道は最近整備され、登山靴で歩けば霧ヶ滝までは簡単に行ける。
ウィキペディアから
霧ヶ滝渓谷は兵庫県美方郡新温泉町の扇ノ山(標高1,310m)および上山高原(標高910m)の山麓にある渓谷。氷ノ山後山那岐山国定公園の区域。
名瀑「霧ヶ滝」をはじめとする多数の滝が点在するレクリエーションゾーン。また大雨が降っても決して濁ったことがない清流は岩魚の里としても知られている。下流で合流する川の上流に赤滝渓谷があり、こちらにも「赤滝」や「ふきだしの滝」など多くの滝が点在する。
霧ヶ滝は但馬三名瀑のひとつ。落差70m幅5mの上部で2段になっている直瀑に近い段瀑で、その名のごとく落水が途中で飛散し霧になるためか、滝壷は無く岩で埋まっている。本流のほかに切立つ岩壁から伏流水が幾筋もの滝となって落ちている。。
霧ヶ滝
もっとデンジャスで危険な道を想像していたが、最近の整備が行き届きハイクラスなハイキング道になっていたのは嬉しくもあり、がっかりでもあった。
”霧ヶ滝”自体はその名が生まれたと言う、霧状になる滝水がステキだったが、半面、”魚止めの滝”は滝壺まで行けずにがっかり、”絹糸の滝”は樹木で大半が隠れてがっかりであった。兎に角、トータルで面白い滝見見物だった。
霧ヶ滝 (落差65m)
梅雨空の中、土日しか休日の無いサラリーマンの山友とは天気のタイミングが取れず、一人で霧ヶ滝渓谷を歩く。
きりがたき
魚止めの滝、絹糸の滝
往路:1時間33分
復路:1時間25分
コースタイム:3時間13分 (休憩時間含む)
3分ほどで遊歩道入口に着く。この先、何があるのか、何が起こるの楽しみで一杯であるが、晴れるはずの天気は一体どうなっているの?
早朝には雨が降っていた様で路面は濡れていた。 遊歩道(?)入り口
付近には駐車場が無いので、入口に一番近い道路脇に車を止める。
もう少し先には8台分位の広い駐車スペースがある。
気温19℃、長靴を履いて8時12分に歩き始める。
入口にあった古びたいい加減な観光地図。何があるのか判る
だけで散策の参考にはなり難い。(クリックで拡大します)
”霧ヶ滝”までのは2.4kmの距離、2時間もあれば着けるだろう。”赤滝”の道が通行止めされたのは21年前になる。
当然、踏み跡は無くなっているのだろうが、行きたいね!
橋の上から見た沢の水量は最近の雨で多いのか?
入口から岸田川源流に下りて鉄製の橋を渡る。驚いた事に遊歩道は
下草が刈り払いされていた。 刈られた草の萎れ加減から1週間以内の
仕事の様だ。 雨の後であるが、刈り払いとスパッツ代わりの長靴で
ずぼんが濡れることはなかった。
崖っぷち沿いの道を進んで行く。
遊歩道はT字の突き当たりとなり、正面に上山高原の精密な
地図があったが、北が左側となっていたので一瞬戸惑う。
T字の左側は立入り禁止なので右側へ進む。
渡り廊下から舗装された道へと続く。
この辺りまでは遊歩道の雰囲気だ。
この渡り廊下の雰囲気は”池木屋山”とそっくりではないか!
迫力においては ”池木屋山”の方が数段上だった。
遊歩道は登山道となるが、しっかりした道が付いている。
沢は既に渓谷の雰囲気を出していた。
関電の取水口設備で簡易舗装された道は終る。
沢の至る所で豪快な流れを見ることが出来、足が進まない。
歩き始めて16分、意外と早く”魚止めの滝”が出て来た。
滝壺に降りようとしたが、相当の藪扱きをして崖を降りない
と滝壺に行けないので、往路では見送った。 復路でゆっくり
滝壺に降りる道を探してみることにした。
23分にて”1号鉄橋”を渡るが、この橋は何の問題もなく渡る
ことが出来た。 早朝の雨で橋は濡れているが滑ることはなかった。
大きな岩と岩の隙間から鉄製の橋が見えた。
大きな岩がゴロゴロしている河原の中の様な所をを通る。
通り難い所には簡単な梯子が整備されていた。 昔はどうだったか
判らないが、もう遊歩道とは呼べない状態になっている。
かと言って通るのに難儀は感じられなかった。
”1号鉄橋”から下流側の豪快な流れを見る。
岩を乗り越える為の小さな梯子。
上から垂らされたロープが役に立つ。
手作り感一杯の木製の橋を渡る。 橋は雨で濡れており滑りそうで怖い。
手摺り代わりのロープは張りが弱くて頼りに成らない。
31分にてネット良く見る ”Y字トチノキ”に着く。
ここには ”霧ヶ滝”まで1.4kmの表示板があった。
写真を撮りながらのゆっくり歩きなのに30分で1kmを
歩けている。
うっ! この角材は橋のつもり? 長靴なのでどこでも渡渉出来る
のだが、角材を歩いてみた。 バランス取りが難しかった。
”2号鉄橋”を横目に木製の簡易橋を渡る。 これらの遊歩道は上山集落の有志が
整備されたと聞く。お蔭で崩壊している鉄橋を渡る楽しみが無くなってしまった。
(鉄橋を渡るものと思っていた)
木製の橋には増水時に流されない様にロープが付けられていた。
霧ヶ滝渓谷の沢水は大雨の後でも濁らないとあったが、
綺麗な沢水とは言い難い。
倒木もあったが歩行には全然問題なしであった。
全ての道が刈り払いされていた。
ご苦労様です。&有難う御座います。
”3号鉄橋”は渡れそうな状態であるが通行禁止となっていた。
ならばどこを渡る?
隠れた所にくの字の木製橋があった。
”カツラの木”の根元付近には”霧ヶ滝まで1.2km”の表示板が
あったが、1.4kmの地点から随分歩いているのにたった200m
とは、本当に合っているのか?
47分にて開けた斜面に出る。 デカイ”カツラの木”が目印となる。ここから渓谷を高巻きする道に入って行く。
大きな芦生スギには ”???杉”の名前が付けられていたが、
往路ではこの意味が判らなかったが、復路で意味が判った。
芦生スギの枝股にブナが茂るハイブリッドの木だったのだ。
ひと登りすれば高巻きのトラバース路となる。沢は左側遥か下側となる。
高巻きを終えて沢に向って下って行く。
さして綺麗くはなかったが、”ヤマアジサイ”が群生していた。
見た目程には危なく無かった。
沢に向けて下って行く途中で”絹糸の滝”(落差50m)
が見えたが、殆んどが樹木で隠れてしまい、落差は大きいが滝巾が狭いので迫力はまったく感じられなかった。
沢に下って行く途中に湧き水で滑り易い岩盤があったが、滑り止めの鉄筋が打ち込まれており助かった。
沢まで下りて木製の橋で右岸に渡る。
橋の上から下流側を見る。迫力のある流れだ。
この橋、常に濡れているのか良く滑って恐かった。ロープは橋から離れており手摺りにはならず、ロープを掴む方がバランスが崩れて危ない。
いよいよ ”霧ヶ滝渓谷”の核心部に入って行く。
右岸に渡ってから木製橋を振り返り見る。
道を探すと岩の隙間に小さな梯子があった。
滑り易いので要注意。
どこを見ても豪快な流れに目を奪われる。
薄暗い渓谷に陽が当たり、いい感じの落ち込みを見せてくれた。
滑り易い岩にはロープがちゃんと張ってあった。
長靴なので岩を取巻きせずにジャブジャブと沢の中を歩いた。
登山道は無い様に見えても探せばある。
出来るだけ登山道を歩くのが結局は楽出来る。
カツラの大木。 原生林の匂いがプンプンする。
大きな岩を乗り越すだけであるが、手掛かりが無かったので、
このロープは助けになった。
通常、これだけややこしい道ならペイントか赤リボンが
あるものだが、そう言う類いの目印は一切なかった。
枝で出来た入場門?の先に”霧ヶ滝”が見えた。
”霧ヶ滝”の手前100m付近の左岸に ”赤滝”への
枝沢を見付けた。 本流へどこから下りるのか判ら
なかったのでトライはしなかったが、この枝沢を
登るのに間違いは無いだろう。
1時間33分にて ”霧ヶ滝”(65m)に着いた。写真を撮るのに沢に
下りたりのゆっくり歩きだったのに短時間で着いてしまった。
ラッキーだったのは滝に着くのに合せて晴れてくれたことだった。
しかも滝に陽光が当ってくれている。
二段になった下側の滝水は滝口から岩壁に触れず落ちてくるので、
空中では様々な形となり、最後は霧状になって降って来る。
これ以上近付くとレンズが濡れてしまうが、滝壺は無く、滝水が直接岩に当って砕けている。落ちてくる滝水の形が様々に変化するので見ていて飽きない。滝を見ながら朝飯とする。
面白いのが岩壁途中から伏流水が噴出して、三つの小さな滝が流れていることだった。
滝見をしながら15分間、朝飯休憩をして復路に入る。
復路でも写真を一杯撮ったが、殆んどが往路と同じなので、
代表的な橋の写真だけを見る方向違いで掲載しておく。
参加料千円で息を切らせるガイドが付いてくれるならツアーに
参加してみたい気になって来た。 ”赤滝”へのツアーがあれば
絶対に参加するのだが、ガイドが先にへたるなら話しにはならない。
たった1時間30分の行程でこれだけ見所があると退屈する暇がない。
これだけ整備されているのなら、あと少し、赤滝への道も整備して欲しいが、過去に死傷者が出たらしいので、それは無理なのかも知れない。
更に遅い時間にソロのハイカーが一人で登って来た。 月曜日なので
誰も来ないと思っていたが、暇なジジババが多いものだ。
残念ながら俺もその内の一人ではあるが・・・
この鉄橋を渡れば遊歩道に入るのは近い。
天気は凄く良くなって来た。 往路の写真を復路の写真に取り替えて
も良いのだが、全てを網羅していないので、そのままで行く。
この橋を渡れば遊歩道入口に戻る。
復路1時間25分で駐車地に戻る。出発時はこの天気を予想しなかっ
たので、日当たり満点の場所に車を停めてしまった。 車の中はあっ
ちちになってしまった。 長靴を履いたまま、この林道を更に上り、
”畑ヶ平4滝”の滝見に向う。
高巻きの後半でジジババ7名のツアーハイカーとすれ違った。 上山集落関係者による超安い(1000円)ガイド付きツアーの様だ。
高巻きの登りでガイドが息を切れしていたので、ガイドが息を切らしたらあかんやん! とおちょくってやると可哀そうにうな垂れていた。
本日の滝巡り